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制度は「つくる」と「育てる」が大切
児童クラブ昼食配送事業から考える政策づくり
先日の議会では、長期休業中の児童クラブ昼食配送事業についても質問しました。
夏休み期間中、保護者の皆さんにとって毎朝のお弁当づくりは大きな負担です。特に近年の猛暑では、朝作ったお弁当を冷蔵設備のない環境で保管することへの不安もあり、昼食配送を望む声は以前から多く寄せられていました。
こうした声を受け、市議会でも多くの議員が必要性を議論し、仙台市ではモデル事業として昼食配送がスタートしました。
私は、この事業が始まったこと自体を大きな前進として評価していました。しかし、本当に重要なのはここからです。
制度は始まってからが本当のスタート
モデル事業が始まった当初、実施できたのは全体の3割程度の児童クラブでした。
制度が始まったとはいえ、「利用したくても利用できない」という状況が残っていたのです。
そこで私は、「どうすれば全館実施に近づけるのか」という視点で、一般質問や予算等審査特別委員会などを通じて継続して取り上げ、現場の声を踏まえながら改善を提案してきました。
例えば、配送事業者からは「配送開始時間を30分程度早めることができれば、より多くの児童クラブへ配送できる」という声がありました。
また、地域の飲食店が近くの児童クラブへ配送する仕組みができれば、配送効率だけでなく地域経済の活性化にもつながるのではないかという提案も行いました。
制度は一度つくって終わりではありません。
実際に運用して初めて見えてくる課題を一つずつ改善していくことで、制度はより良いものへと育っていきます。
積み重ねが98館へ
今年の議会では、夏休み期間中に98館で昼食配送が実施される見込みであることが示されました。
事業開始当初を思えば、大きな前進です。
ここまで事業が拡大した背景には、担当課が配送事業者や児童クラブの声を丁寧に聞きながら、制度の改善を積み重ねてきたことがあります。何に困っているか、どうしたらもっと進むのかという視点で私なりに声を集め議論もしましたが、熱意を持った当局担当者も現場を回り話を聞いてもらったと事業者側からも話を伺いました。
議会での議論だけでは制度は前に進みません。現場で汗をかき、課題を一つひとつ解決してきた担当課の努力に、改めて敬意を表したいと思います。
全館実施まであと一歩です。
だからこそ、ここで歩みを止めることなく、残る児童クラブでも利用できる環境を整えていくことが重要だと考えています。
制度を育てることも議員の役割
議員の仕事というと、新しい制度を提案することを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切な役割です。
しかし私は、それと同じくらい重要なのが、「始まった制度を育てること」だと考えています。
制度が始まった後も現場の声を聞き、課題を検証し、改善を積み重ねる。その積み重ねによって、より多くの市民に利用される制度へと成長していきます。
児童クラブ昼食配送事業は、まさにその積み重ねによってここまで広がってきました。
保護者の負担軽減と子どもたちの安心・安全のためにも、全館実施の実現まで、引き続きしっかりと見届けてまいります。